まず自分のお口の状況を確認しましょう。
当院ではX線被爆量の少ないデジタルレントゲンシステムを採用。
口腔内カメラで自分のお口の中を見ることもできます。
どちらも進行すると歯を失ってしまうことがあるお口の2大疾患です。
できるだけ歯を「保存する」という考えを基本に、予防や治療後のメインテナンスまで治療プランを考えていきます。
歯の中には神経や血管が通っている部屋があります。痛みを感じるようになるとこの部屋をからっぽに掃除をして神経を取り除く必要があります。
こうなると虫歯の治療も期間が長く、費用もかかってしまいます。痛みを感じる前の受診を心がけてください。
また、加齢に伴うお口の環境の変化によって虫歯になりやすい場所も変わっていきます。あなたのお口の注意ポイントを知ることで虫歯を予防しましょう。
あまり痛みなどの自覚症状が出ることが少ないまま進行するのがこの病気の怖いところです。歯は歯ぐきの下の顎の骨に支えられています。歯周病が進むとこの顎の骨が溶けて歯がぐらついてきて、ひどい時には自然に歯が抜けてしまうこともあります。
歯のぐらつきが出る前に治療を始めましょう。今までむし歯がなく歯医者に縁のなかった方でも油断は禁物です。
「ちょっと歯石を取ろうかな」ぐらいの気持ちで一度チェックするのが良いでしょう。
虫歯をとって穴があいた部分はつめたりかぶせたりして修復します。現在では一般的にプラスチック、金属、セラミックが使われます。健康保険が使えるものが増えてきましたが、セラミックは保険外です。
金属冠
特別に金の割合が高い合金以外は保険が使えます。
丈夫で、薄く加工できるため歯を削る量が少ないのが良い所です。
保険で使用できる合金は少し堅いため、やわらかくかみつぶれるよう金の割合を高くした合金もあります。
これは保険外で30,000~60,000円ほど費用がかかります。
プラスチック類
歯の場所によっては保険が使えます。
金属色が見えないのが良い所ですが強度を出すために金属冠より少し歯を削る量が多くなりがちです。
その方のかみ合わせによってはおすすめできない場合もあります。
保険が使えるかどうかは、保険のルールも時々変更になりますのでご相談ください。
保険が使えない場合の費用の目安は40,000~80,000円くらいです。
セラミック類
歯を削る量はプラスチックの時とほぼ同じですが、プラスチックの歯に比べ色が天然の歯に近く長年たっても変色しません。
歯垢が落としやすく清潔に保ちやすいのも良い所ですが、保険外治療です。
メタルボンド
金属冠の上にきれいなセラミックを焼き付けたかぶせ物です。
次にあげるオールセラミックに比べると金属に光が遮断され透明感が出ずらいです。
また、歯ぐきの周りが縁取りのように黒く見えてしまうことがあります。
オールセラミック
虫歯になってしまったり、色の変わってしまった歯にセラミックスでできた詰め物をつけたり、被せたりして白く綺麗な歯を作ります。
全く金属を使わないので仕上がりが自然で金属アレルギーの方にも安心な方法です。その方のかみ合わせによっては難しい場合があります。
インプラント
自分の歯を失ってしまった時、自分の歯の根に代わる「人工歯根」を顎の骨に入れてかみ合わせを回復する方法です。
いわば第2の自分の歯として使えるため、残っている歯に負担がかかりづらい治療法ですが、現在保険適用がないので全額自費での治療になります。また健康な顎の骨の量が十分にないと成功しません。歯周病で骨が失われてしまった方や、骨が弱くなる病気(骨粗鬆症、リウマチなどの免疫疾患、重度の糖尿病)をお持ちの方はできないことがあります。
<良い点>
・抜いた場所に人工の根を埋めるので隣の歯を削ったり、かむ力の負担がかかったりすることがない。
・見た目をきれいに整えられる。
<悪い点>
・費用が高額(当院では250,000~400,000円)。
・ばい菌に弱いので自分の歯以上にお手入れが大切。
ブリッジ
失った歯の隣の歯を数本削ってかぶせものをつなげてかみ合わせを回復する方法です。
決められた本数、材質を使うことで保険内で治療することもできます。
かみ心地は良いのですが、隣の歯を削らなくてはいけないのが最大の欠点です。
<良い点>
・ほぼ元通りかめるようになる。
・一部保険が使える。
<悪い点>
・歯を削らなくてはならず、場合によっては歯の神経を取らなくてはいけないこともある。
・支える隣の歯に負担がかかる。
・1ヶ所でも虫歯になったり歯周病になったりすると全て外す必要がある
入れ歯
残りの歯を削らず、失った歯の歯ぐきの上に人工の歯を着脱式で作りかみ合わせを回復する方法です。
材質によって保険が使えます。
<良い点>
・残りの歯を削らずにすむ(残りの歯に負担がかかりにくい)
・取り外して洗える
・比較的、治療期間が短く済む
<悪い点>
・食べにくいものができる(粘着性のあるもの、繊維質のもの)
・1日に数回外して洗ったり、消毒をする必要がある
つめもの、かぶせものの一部は保険のきくものもありますが、歯列矯正は保険外治療です。
詳しくはご相談ください。